学びの基礎体力を育む場とは、これは学校でもなければ塾でもありません。では、どこにあるのかというと、一人ひとりの日常の中、友達を中心とした他者との関係性の中にあります。人は寝ているとき以外はずっと外部環境に触れ、何かを感じたり考えたりしているものです。その環境の中ではいかに脳が好奇心を抱いているかということが重要になってきます。イライラするような環境はよくありませんし、親や周りが監視し、十分に管理をいき通らせるのも学びの基礎体力を育む場としては決してふさわしいとは言えません。野原や公園といった想像力を膨らませる環境がなるべく整った中で、驚いたり失敗したり、笑ったり怒ったりすることで学びの基礎体力というのは身についていくのです。出来ないことが出来るようになる、そのやり方も1度や2度の失敗からやっと成功するやり方が見出せた。そのときに味わった感動。そういうものを通じて基礎体力がつき、コミュニケーション力といわれる他者との関係性の築き方も養われていくのです。したがって、学びの基礎体力を育む場が削り取られている環境の中で、学校や家でどういう教育をしていくかを考えることはますます大事になってくるのです。
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