昨日、親子で無料体験授業に来ていただいたときの面談内容を振り返ってみて、改めて私は、国語の授業の重要性というのを実感するに至りました。面談の時、日頃から私は、“クローズド質問&オープン質問の繰り返し!”を念頭に置き、自分がしゃべることは最少に生徒や親のほうになるべくたくさんしゃべってもらうことを意識しているのですが、この質問形式ってつまりは小説や小論文を読むうえで頭の中でやっていることと同じことなのだ、ということに遅ればせながら気づいたのです。小説などを読むときのセオリーとして、先ず言葉の抽象度に注意しながら“筆者の主張”を読み取りそのうえで“理由説明”や“具体例”を確認していくというのがあります。その途中には“反対意見”や“具体例の対比”というものにも注意を払っていくわけですが、それがどんな話題であっても常に“要約力”というものを必要とされ、この力がないとポイントがずれたり、要点がぼやけてしまったりするのです。これを塾の面談を例にとってみると非常にわかりやすく、国語の授業で勉強する事っていうのは、実は、社会に出てからの実際の面談や他人との交渉事などで十分に役立っているのだというのがわかり、生涯にわたって磨き続けていかなければならない能力であると切に感じるのです。「なぜ、塾に通おうとしているのか?」や「勉強に関する悩み!」や「将来なりたいこと!」というのは、“オープン質問”で聞き出すことが出来、その答えは、生徒や親の思いに通じる部分で、小論文などでいう、“筆者の主張”という部分と一致するということがわかります。それに対し、「どんな教科が好きでどんな教科が嫌いか?」や「1日どれぐらい勉強するか?」などといった質問は、“クローズド質問”で聞き出すことが出来、生徒や親が抱く思い(主張)に対する“理由説明”や“具体例”の確認が出来るというわけです。このように的確な質問を投げかけることで、相手の中で散らばった悩みや不安が要約出来、その結果、相手が求めていることが理解出来、不安や悩みの解消につながるというわけです。つまり、子供は、「この塾で勉強したい!」となり、親は、「この塾にうちの子供を預けたい!」となるのです。国語の勉強はつくづくしっかりやっておかない、いやこれからも引き続き磨き続けていかないといけないと感じました。
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