呼吸法と音読で深みのある学習へ♪

 学習というのは、どうしても受け身になりがちです。生徒のほうから問題にぶち当たり、解法という茂みの中に分け入っていく、そんな能動的な力強さを持つ子ばかりだといいのですが、「教えてもらうことを待っている!」そんな生徒のほうが多いのが現状です。
 その点を何とかできないだろうか?、生徒のほうから少しでも積極的な姿勢が生まれてこないか?といろいろと考えた挙句、ALL for ONE では3月から国語の学習の前に必ず、「呼吸法で姿勢を正し、精神を整えてから、声に出して名文のテキストを音読する!」ということを行っています。

 呼吸は、丹田式呼吸法というものを私流に少しアレンジし、約1分間行い、その後、約15分間音読をするといった流れです。呼吸法をやることで背筋がピンと伸びますし、姿勢が整えば読む声もはっきりと大きな口調に変わります。脳の血流がよくなり酸素の供給がしっかりできている、そんな感じです。

 始めてまだ、1か月ほどですが、これは確実に取り入れて正解だったと感じています。

それは、一つには、授業のとき生徒のほうから質問してくることが増えたということ、それともう一つは、生徒のほうが一度読んだ名文のことを覚えていて、「先生、あの夏目漱石の●●っていう文、何回も■■というコトバ出てくるなあ!」とか名文のことを話題にしてくれることです。これは非常にいいことです。小学校や中学校のうちからトップレベルのものに慣れて親しんでおくと、いざそのようなものにたくさん触れるようになったときなんの抵抗もなくスッと入っていくことができるのです。さらに、みんなで学習するときにその分が出てきた時には、自分はもう知っているという状態にあるわけで、そうなると「もっともっとその先へ進んでいこう!」という興味が湧いてくるようになるのです。

 このような、ソフトの部分にもこだわり、生徒たちの学力を高め、好奇心や意欲が湧くような学習方法を取り入れ実践している、ALL for ONE とはそんな塾であります。